睡眠は私たちの生活に欠かせないものです。
睡眠は、私たちの身体が充電し、リフレッシュし、機能を回復させる時間です。
このため、睡眠が不足すると私たちの心身の健康に大きな影響をおよぼしかねません。
疲労感、イライラ、認知機能の低下などのよく知られた症状に加えて、睡眠不足は胃痛などの消化器系の問題を引き起こすことがあります。
この記事では、睡眠不足が胃痛をもたらす原因について紹介します。
睡眠不足の人は消化器官に問題を抱えやすい
慢性的に睡眠不足の人は、腹部の不快感、膨満感、けいれんなどの症状を訴えることが多いという研究結果が出ています。
睡眠と消化器系の健康の関係は、睡眠不足が腸内細菌叢(消化器系に生息する細菌の複雑なコミュニティ)に影響をおよぼすことに原因があります。
腸内細菌は、栄養素の消化・吸収、免疫系の調節、睡眠や気分を調節するホルモンや神経伝達物質の産生など、さまざまな機能を担っています。
睡眠不足は腸内細菌のバランスを崩す
睡眠不足は腸内細菌の微妙なバランスを崩し、炎症、消化器系の問題、その他多くの健康問題を引き起こします。
腸内細菌は睡眠パターンにも影響を及ぼし、腸内細菌が健康であれば睡眠の質が向上するという研究結果もあります。
このため、睡眠不足が消化器系の問題を引き起こし、消化器系の問題がさらなる睡眠障害を引き起こすという悪循環に陥ってしまいます。
睡眠不足はホルモンのバランスを崩す
腸内細菌叢への影響に加え、睡眠不足はグレリンやレプチンといった消化を司るホルモンの分泌に変化をもたらすこともあります。
グレリンは空腹感を刺激して胃酸の分泌を増加させ、レプチンは食欲を抑制して胃酸の分泌を減少させます。
睡眠不足はこれらのホルモンのバランスを崩し、腹痛、膨満感、けいれんなどの消化器系の症状を引き起こすことがあります。
状態を改善するには
睡眠不足が消化器系に及ぼす影響を最小限に抑えるには、十分な質の高い睡眠をとることが大切です。
成人は一晩に7時間から9時間の睡眠を取ることが推奨されています。
規則正しい睡眠習慣を確立し、就寝前のカフェインやアルコール、大食いを避け、リラックスできる睡眠環境を整えることも、睡眠の質を高めるのに役立ちます。
まとめ
結論として、睡眠不足と胃痛は関連していることが多いようです。
十分な質の高い睡眠をとることで、消化器系疾患のリスクを軽減し、心身の健康を促進することができます。
腹痛やその他の消化器系の症状が続く場合は、医療専門家のアドバイスを受け、疾患を取り除くことが大切です。
睡眠の質を上げる方法については、以下の記事で紹介しています。
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