現代社会では、睡眠不足と甘いもののとりすぎが問題になっています。
この2つは一見すると無関係に思えますが、実は密接な関係があり、私たちの健康に大きな影響を与えます。
この記事では、睡眠不足と甘いものの関係を見ていきます。
そして、放っておくと深刻な健康問題につながる可能性があることを探っていきます。
睡眠不足
睡眠不足とは、十分な睡眠がとれていない状態をさします。
成人に推奨される睡眠時間は7~9時間ですが、多くの人がこれを達成できずに苦しんでいます。
睡眠不足は、認知機能の低下、意欲の減退、注意力や集中力を必要とする仕事をやりとげるのが難しくなるなど、深刻な影響が発生することがあります。
糖分の多い食品とその影響
砂糖入り食品は、食卓用砂糖、果糖、グラニュー糖などを添加した食品や飲料のことです。
これらの成分は清涼飲料水、キャンディー、焼き菓子、フルーツ・ジュースなど、さまざまなものに含まれています。
砂糖は多くの食品に含まれる自然なものですが、甘いものを過剰に摂取すると、肥満、2型糖尿病、心臓病のリスク増加など、健康上の問題につながることがあります。
睡眠不足と甘いものの関係
睡眠不足と甘いものには、いくつかの点で密接な関係があります。
睡眠不足で空腹感が増す
まず、睡眠不足は空腹感や食欲を調節するホルモンを乱し、甘いものへの欲求を高めることにつながります。
そして睡眠不足になると、私たちの体は注意力がある状態を維持するために、エネルギーを多く含む食品を求める傾向があります。
そのため、すぐにエネルギーを補給できる甘いものの摂取量が増えてしまうのです。
糖尿病のリスクが高まる
それに加えて、睡眠不足はインスリン感受性の低下を招き、体内で血糖値を処理・調節することが難しくなります。
その結果、2型糖尿病や高血糖に関連する病気のリスクが高まることがあります。
これに甘いものの過剰摂取が加わると、さらなるリスクにさらされることになります。
精神面の悪影響
睡眠不足と甘いもののとりすぎは、精神にも悪い影響をおよぼします。
睡眠不足は、抑うつ、不安、いらだちなどの感情を引き起こし、甘いものの摂取によって症状を悪化させる可能性があります。
砂糖を大量に摂取すると、血糖値が急激に上昇し、その後急降下するため、疲労感、イライラ感、気分の落ち込みを引き起こすことがあるからです。
つまり睡眠不足も甘いものの過剰摂取も、どちらも疲労感やイライラ感を引き起こしますので、それが合わさると、悪い影響が増幅されてしまうのです。
まとめ
睡眠不足と甘いものの過剰摂取は、目まぐるしい現代社会で増加しがちな2つの健康問題です。
一見無関係に見える両者ですが、実は密接な関係があります。
この2つの組み合わせは、認知機能の低下、意欲の低下、2型糖尿病や心臓病といった慢性疾患のリスク増加など、深刻な健康問題につながることがあるのです。
健康を維持するためには、十分に睡眠をとることを優先し、甘いものを制限することが大切です。